高千穂線(廃止区間)
概要
宮崎県延岡市の延岡駅から同高千穂町の高千穂駅を結ぶ第三セクターの高千穂鉄道による路線だった。元々は高森線(現・南阿蘇鉄道)と繋いで延岡と熊本を結ぶ予定で1977年に全通するはずだったが異常出水事故による湧水の枯渇を受けて工事が中止され、そのまま国鉄再建法の適用を受けて計画が消滅した。
第三セクター転換後観光列車の導入などを行い経営も好調であったが、台風14号による被害を受けて被害総額が26億円に及ぶことから復旧を断念し、全線が廃止された。
歴史
運行形態
晩年の高千穂方面は普通列車13本とトロッコ神楽1号の計14本が運転されていた。トロッコ列車の運行開始までは快速たかちほ号が存在した。
- 普通列車は全て延岡〜高千穂間の運行だった。
- トロッコ神楽1号の停車駅は延岡、日向岡本、曽木、川水流、早日渡、槙峰、日向八戸、日之影温泉、高千穂であった。
- 快速たかちほ号の停車駅は延岡、曽木、川水流、槙峰、日向八戸、日之影温泉(旧・日ノ影)、高千穂であった。
- 国鉄・JR時代は上下線共に日ノ影駅始終着列車が存在した。
- 国鉄・JR時代は日豊本線の南延岡、日向市、宮崎からの直通列車が設定されていた。
途中駅
延岡-西延岡-行縢-細見-日向岡本-吐合-曽木-川水流-上崎-早日渡-亀ヶ崎-槙峰-日向八戸-吾味-日之影温泉-影待-深角-天岩戸-高千穂
路線跡地
路盤のほとんどは残存しているが駅設備や線路は撤去されている区間がある。路線跡地の内、延岡側は一部で宅地化されている場所がある。
上崎駅では線路は撤去されているものの駅設備を五ヶ瀬川鉄道保存会が維持管理している。2023年に上崎駅〜早日渡駅間と綱ノ瀬橋梁での簡易的なトロッコの運行を企画してクラウドファンティングが行われたが支援額に達しなかったため実施されなかった。
槙峰駅の高千穂寄りの八戸観音滝〜吾味駅間は遊歩道のTR鉄道跡地散策コースとして整備されている。
日之影温泉駅は駅構内の温泉施設が営業を続けているほか、高千穂鉄道時代の営業用車両を活用した宿泊施設のTR列車の宿も存在する。
深角駅は桜の名所だったため地元有志により桜祭りが開催されており不定期で手押しトロッコが走るほか、高千穂あまてらす鉄道によりスーパーカートが運行されたこともある。
天岩戸駅の延岡寄りにある高千穂鉄橋〜高千穂駅間は高千穂あまてらす鉄道により観光用としてトロッコ列車のグランドスーパーカートが運行されている。高千穂駅構内では高千穂鉄道時代の営業用車両を活用した体験運転を行っている。2023年1月に枕木の交換工事が一部完成したことで不定期で駅構内を出て天岩戸方面まで運転されるようになった。いずれは日之影温泉駅までの列車運行も行われる予定で最終的には鉄道事業法の再取得や延岡までの鉄路復活も目指している。
天岩戸駅や高千穂鉄橋周辺では高千穂町による高千穂鉄道跡地公園化計画もあり、観光窓口や物販施設、アスレチックなどの体験型施設や高千穂鉄橋内の歩行回廊設置が構想されている。
参考サイト
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