ゆりかもめ延伸
概要
東京臨海新交通臨海線(愛称:ゆりかもめ)とは東京都の新橋駅からレインボーブリッジ、お台場海浜公園、東京ビックサイト、市場前(豊洲市場)などを経由して同じく東京都の豊洲駅を結ぶ路線である。自動案内軌条式旅客輸送システムを採用した中量輸送軌道システム(新交通システム)である。
大都市幹線街路調査報告書によれば、1988年時点では既に新橋〜勝どき間の建設計画が存在しておりそこから先の延伸の可能性が議論されていた。具体的には東京ルート、有楽町ルート、新橋ルートがあった。延伸効果は東京ルート、有楽町ルート、新橋ルートの順に高いとされており、メリットはそれぞれ、都心方向へのアプローチが弱い新川地区へのサービス向上、JR駅に最短距離で接続できること、計画中の地下鉄12号線(大江戸線)と接続し新交通を環状化できることが挙げられている。利用者数は勝どきまでの開業で20万人、新橋ルートで23.7万人、有楽町ルートで26.1万人、東京ルートで23.4万人を見込んでいた。その他、連絡橋バス、有楽町線延伸、京葉線都心線、京葉線(新砂町〜13号地〜大崎・鶴見)、地下鉄12号線(環状部)と併せて臨海部のネットワークを担うことが見込まれていた。開業時期は2000年に勝どきまで、2010年に都心までという想定であった。
ゆりかもめ豊洲延伸後は2015年の勝どき駅開業を目指していたが、並行する地下鉄新線(都心・臨海地下新線 東京〜新国際展示場間)の建設を目指す中央区の反対により計画は停止した。その後2016年の交通政策審議会答申第198号には含まれなかったため事実上計画は消滅している。
中央副区長はゆりかもめ延伸について、ゆりかもめは遊覧手段であり東京駅に接続しても機能論で無理があるとしている。これは小型車両であるゆりかもめの輸送力不足について述べていると考えられる。
路線図
歴史
ルート案
建設コストの関係から地下ではなく高架での建設とされた。豊洲駅を出ると左に曲がり都道304号線直上を通過しそのまま晴海地区へ。晴海1から勝どきまでは晴海埠頭先端部に計画されていた国際交流拠点等へのアクセスのためショートカットせずに晴海2へ向かう。晴海埠頭先端部に近い位置で右に曲がり豊海運動公園付近に至る。そこで再び右に曲がり清澄通り直上を通過して勝どきに至る。
勝どきから先、東京駅ルートは補助305号線と放射第33号線を、有楽町ルートは晴海通りを、新橋ルートは有楽町ルートの途中から分岐する。
運行計画
新橋ルートは環状運転が可能とされていたが、実際に開業した新橋駅はJRに直角に配置されているため延伸は不可能である。大都市幹線街路調査報告書の時点で既にその配置となっていたが、この問題をどうするのかは一切言及されていない。
他のルートについては恐らくごくごく一般的な通し運転になっていたと思われるが、実際にどのような検討が行われていたかは不明である。
途中駅
参考文献・サイト


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